豆かす燃料で焙煎 環境に優しいコーヒーバッグ開発

今から約３０年後、気候変動によってコーヒー豆の生産に適した土地が半減すると予測される「コーヒー２０５０年問題」解決の一助にと、近畿大とコーヒー輸入加工販売の「石光商事」（神戸市）が、コーヒーを淹れた後の豆かすからできたバイオ燃料で焙煎したドリップコーヒーバッグを、共同開発した。来年１月以降に発売する予定。担当者は「問題を知ってもらった上で、環境に配慮した一杯を楽しんでほしい」とＰＲしている。 商品名は「Ｇｌｏｂａｌ Ｇｏａｌｓ Ｃｏｆｆｅｅ」（５パック入り、税別６００円）。コーヒー抽出後に残る豆かすは産業廃棄物として処理されることが多いが、近大は同社の提携する抽出工場から出た豆かすを原料に固形燃料「バイオコークス」を開発。この燃料でコーヒー豆を焙煎した。 コーヒー抽出後の豆かすは焙煎した豆の９５％以上あり、大部分がバイオコークスとして利用可能。そのバイオコークス約１キロで生豆１０キロが焙煎