「自分の教科書」に子供ら歓声 日本東ティモール協会が算数教材を寄贈 - 産経ニュース

２００２年にインドネシアから独立した東ティモールの子供たちの基礎学力の向上を支援しようと、首都ディリ市内にあるベボヌック小学校の１年生約３００人にこのほど、日本東ティモール協会（北原巌男会長）から算数の教材が贈られた。北原会長によると、「児童が教材を１人１冊持てるのは教科書も含めてこの国では初めて」という。「自分の名前」を書き入れることができる真新しい教材を手にした子供たちからは、大きな歓声が上がった。 同国では初等教育の環境整備が遅れており、協会によると、６歳児の７割程度が小学校に入学するが、卒業までに平均１１年かかり、教科書も児童で共有、学習時間も１科目につき週２時間程度が限界という。中でも算数は教員の質の確保が難しく、学力低迷が顕著な状況だ。協会は今回、学研ホールディングスと住友化学の協力を得て、学習塾の学研教室で使用している算数の教材を現地の公用語のテトゥン語に翻訳。学研教室に通う