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【矢板明夫の中国点描】北の核開発黙認の中国歴代指導者 自国利益優先、北包囲網の崩壊招く(1/3ページ)
朝鮮戦争最中の1950年12月3日夜、中国の要人居住地、北京の中南海の書斎で、北朝鮮の首相(当時... 朝鮮戦争最中の1950年12月3日夜、中国の要人居住地、北京の中南海の書斎で、北朝鮮の首相(当時)、金日成(キム・イルソン)と中国の最高指導者、毛沢東が密会していた。 その3日前の11月30日、米大統領のトルーマンが記者会見で「朝鮮戦争で核兵器使用の可能性を排除しない」と発言し、世界中に大きな衝撃が走った。危機感を覚えた金日成は毛沢東と相談するため、すぐに北京に向かった。 中国人民志願軍が同年10月に朝鮮戦争に参戦した。人海戦術などで連合国軍を翻弄し、戦局はかなり中朝側に有利な形に進められていた。しかし、連合国軍が核兵器を使用すれば、情勢が一気に逆転される可能性があった。 中国当局が公開した外交資料によると、その日に行われた中朝首脳会談で、毛はトルーマン発言について「恫喝(どうかつ)である」と分析した。その理由として「ソ連がすでに核兵器の技術を持っている。トルーマンは核戦争をする気がないは
2018/03/28 リンク