千葉県農業大学校に模擬会社 ２８年度、実践的な経営能力育成

本県のこれからの農業を支える若手の就農希望者らに実践的な経営能力を身につけてもらうため、県は平成２８年度に、専修学校「県立農業大学校」（東金市）で生徒らが参加して経営する「模擬会社」を立ち上げる。生徒らが社長や営業、企画などの役割を担い、会社経営を体験する内容で、全国的にも珍しい取り組みという。 県担い手支援課によると、模擬会社には同校の研究科の生徒ら全員が参加する予定。それぞれが営業や企画などの役割を担当し、実際の会社経営に即した役割を行いながら、原価計算や採算性の分析のほか、学校の実習で育てた農産物の仕入れ、小売店への販売などを行う。 また、同校は農業生産法人に就職を希望する生徒らに必要なビジネススキルを身につけてもらうため、「キャリア教育科目」も新たに取り入れる。 県はこれらの取り組みを導入することで、定員割れが続いている同校の志願者数の増加や優れた経営感覚を持った担い手の養成につな