静岡市の新幹線通学定期代補助、申込者１４８人 市長「期待以上」

静岡市が今年度から始めた新幹線の通学定期代の補助制度について、市が用意した１８０人分の予算に対し、２４日現在で申込者が１４８人に達したことが市企画課の調べで分かった。田辺信宏市長は同日の定例会見で、同制度への申し込みが殺到している現状について「（受け付け開始当初は申し込みが）スロースタートだったものの、（現在の利用状況は）期待以上だ」と満足感を示した。 同制度は大学進学に伴う若者の地元離れを防いで、将来の人口減少に歯止めをかけることが狙い。市内に住みながら県外の大学などに通う３０歳未満の学生に新幹線通学定期代の３分の１（上限月３万円）を貸与する。利用者が卒業後も市内に住み続け、市民税を一定期間支払えば返済が免除される。 大学が数多く立地する東京や名古屋に東海道新幹線で通学が可能な同市の地の利を生かして考案された制度で、同課によると、申込者の通学先の内訳は関東圏が１３０件、中京圏が１８件とな