奈文研が東南アジア圏とネットワーク設立へ 木の遺物保存技術を開発、来年１月に京大で初会合

東南アジア圏で出土した木製遺物の保存処理技術の確立に向け、奈良文化財研究所（奈良市）と京都大学生存圏研究所（京都府宇治市）がインドネシアやタイなど５カ国の国立大や政府機関とネットワークを設立することが２９日、分かった。来年１月に京大生存圏研究所で初会合を開き、組織態勢や今後の進め方を協議する。奈文研は「各国内での保存技術の向上や、連携による新技術開発につなげたい」としている。 ネットワークに参加するのは、奈文研と京大生存圏研究所のほか、インドネシアとベトナムの国立大とラオスとタイの政府機関「考古局」、カンボジアの「アンコール地域遺跡保存整備機構」。初会合には各国の研究者や政府関係者が出席する。 奈文研と京大生存圏研究所はこれまで、要請に応じて文化庁の拠点交流事業として、ベトナム国立林業大と木製遺物の保存処理を研究するなど、東南アジア各国の遺物保存に協力。だが、日本の保存技術は欧州の手法をベ

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