レジェンド警察嘱託犬「ボス」天国へ 行方不明の男児や中洲に潜む犯人発見…出動２０７回、心に残る１１年の活躍（1/2ページ）

岡山県北地域の犯罪捜査や行方不明者の捜索で１１年間にわたって活躍した警察嘱託犬「シャネル・クロス・ミート・アーラ号」（愛称・ボス）が４月１７日、がんのため、１２歳で死んだ。指導者の自営業、西尾保さん（７６）＝同県津山市志戸部＝は「本当に、よく頑張ってくれた。『お疲れさま。ありがとう』と声をかけてやりたい」と感慨深げに話した。 ボスは黒毛のラブラドールレトリバーでオス。西尾さんとの出会いは平成１６年だった。生後３カ月で、兵庫県姫路市のブリーダーから、同嘱託犬として引き取った。性格は服従心が強く、素直。同嘱託犬指導歴約４０年の西尾さんは「いける！」と直感したという。翌年には県の同嘱託犬の試験に合格し、同嘱託犬として委嘱を受けた。 以来、警察から要請を受けて、出動は２０７回に上った。多くの人命救助にも寄与し、県警本部長や各署長から計１４回の感謝状と、警察庁長官から功労賞を受賞した。 なかでも西尾