【ビジネスの裏側】ギブソン、サカエ…ドラム、ギターの老舗が破綻 良い楽器を作っても売れない時代か…（1/4ページ）

各メーカーのドラムが並ぶドラム専門店「アクト」。サカエリズム楽器製のドラムは塗装技術も優れていたという＝大阪市天王寺区（織田淳嗣撮影） 世界的な老舗楽器メーカーの経営難が相次いでいる。「レスポール」で有名な米老舗ギターメーカー、ギブソン・ブランズは５月、破産法の適用を申請。同月、大正１４年創業のドラムメーカー、サカエリズム楽器（大阪市東住吉区）が債務整理手続きを開始した。いずれも製品に関しての評価や人気は高かったが、楽器が売れない時代になったのだろうか。（織田淳嗣） くいだおれ太郎の太鼓製造 サカエは昨年３月に２度の不渡りを出し、銀行との取引を停止。操業を取りやめ、今年５月から弁護士を通じて債務整理の手続きを行っている。平成２８年９月期末時点の負債は約７億７２００万円。担当弁護士は「債権者との話し合いを進めている。事業の売却も選択肢」と説明する。 「サカエは大阪が世界に誇るドラムメーカー。