【後藤さん殺害映像】「日本人人質『殺害』」（中）の２ 戦略欠く掃討作戦 オバマ大統領の軽視で長期化（1/2ページ）

イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が後藤健二さん（４７）の「殺害映像」をネット上に投稿する直前、対イスラム国掃討作戦を指揮する米軍のテリー司令官は、イスラム国に占領されていたシリア北部のアイン・アラブ（クルド名コバニ）をクルド人部隊が掌握したと発表した。 テリー司令官は「イスラム国が姿を現す場所がどこであれ、有志連合は攻撃し続ける」と表明。日本を含め約６０カ国が参加する有志連合のうち、米国など約１５カ国はイラクとシリアでこれまでに約２千回の空爆を実施した。その３分の１に当たる７００回以上がアイン・アラブに集中した。 アイン・アラブがこれだけ空爆されたのは、米軍がここをイスラム国掃討の「象徴」に位置づけ、大きく宣伝したためでもある。米メディアはトルコ側から空爆の模様を連日伝え、「可視化された戦場」とも呼ばれた。 しかし、今後の戦いを左右する戦略的要衝ではないアイン・アラブでの勝利は、あ

[kechack]

米国防総省報道官は「イスラム国打倒には３～５年はかかる」とみる。（１）現地部隊への空爆支援で重要拠点を確保（２）訓練や武器支援で現地部隊を強化（３）イスラム国部隊の殲滅－の３段階で展開する計画。