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中外製薬が抗がん剤で「研究不正」 | 【公式】三万人のための総合情報誌『選択』- 選択出版
製薬会社ノバルティスファーマの降圧剤の臨床研究データを改竄したとして、元社員が薬事法違反に問われ... 製薬会社ノバルティスファーマの降圧剤の臨床研究データを改竄したとして、元社員が薬事法違反に問われた事件の判決は無罪となる一方、司法はデータの改竄を認定して道義的な姿勢が世に問われた。だが、これは氷山の一角に過ぎない。実は、製薬会社が巨額の資金を研究機関に提供し、見返りの形で新薬の効果を過剰に喧伝するお手盛りは、今も密かに横行しているのだ。その一端が発覚した。中外製薬の抗がん剤「カペシタビン」(商品名ゼローダ)の効果を巡る研究―。第三者の研究機関が独自に試験を遂行したように装い、実際の効果が不確定なまま、あたかも効果てきめんの如く謳って売りさばく。患者のことなど、しょせんは二の次。どこまでも深い癒着の闇を追跡する。 いま医療現場は「エビデンスに基づく医療」が主流だ。エビデンスとは科学的根拠の意味で、医学専門誌に掲載された論文も有力な論拠となる。医師が治療方法を選択する際、患者にエビデンスを示
2017/11/01 リンク