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常に政治色が強かった資産ゴールド (前編) : 炭鉱のカナリア、炭鉱の龍
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年初来パフォーマンスで株式を猛追する金(ゴールド)について2本の記事を用意してみた。1本目の記事で... 年初来パフォーマンスで株式を猛追する金(ゴールド)について2本の記事を用意してみた。1本目の記事ではまず金(ゴールド)の金融商品としての歴史を振り返り、2本目では2022年以降の金相場について考える。金は地球上で採掘量が限られている非常に希少な金属であり、希少性が金の価値を支える。これまでの6千年間で発掘された地上の金は競技用プール4個分と言われている。金は化学的に安定しており、腐食や酸化しにくいため価値保存能力が高い。その上で、金は歴史的に多くの文化や地域で通貨や貴金属として受け入れられてきた。 前史・大陸東西の貨幣制度 ローマ帝国は多くの美しい金貨、銀貨を鋳造し後世に遺したことで有名である。帝国の貨幣制度は金貨と銀貨の併用(金銀複本位制度)であり、これは銀(イベリア半島のイスパニア)、金(黒海沿岸のダキア)をそれぞれ帝国国内で産出できたため可能になった。銀貨(Denarius)が商業取