日本語における長音符の起源

ポーランド語人姓の「〜スキ／〜スキー」「〜ツキ／〜ツキー」問題を調べていて、日本語の長音符「ー」が気になって来た。世界の言語で、私が多少とも 囓った範囲では、専用独立の文字としての長音記号を持っているものは珍しいと思う。長音大好き言語としては、ドイツ語が挙げ られる。ドイツ語の場合、長音は wie、Liebe のように二重母音で表すか、あるいは ohne、wahr のように、母音の後に h をつけて表す。h はそれ自体、文字として発音される場合もある（例：hoffen）ので、長音専用の記号とは言えない。また、チェコ語のように、アクセント記号が長音記号 として 使われている場合もあるが、あくまで補助的な記号である。それ以外、たとえば英語では h を長母音の印として限定的に使う以外は、原則長音か短音かの区別は表記からはわからない。韓国語でも、姓の「李」さんは、私の体験では通常長母音で あるが、

[You-me]

音引が略されて略されてーね

[type-100]

“「引」の字は、上記の古事記などでの「音引」という注釈 の「音」の字が省略されたものらしい。さらにその「引」の字の篇（へん）を省略して、旁（つくり）の部分だけ にしたのが 長音符だ、ということらしい。”

[hungchang]

長音記号は12世紀『山槐記』から使用例、長音の意味を確認できるのは18世紀新井白石『西洋紀聞』から、「音引」の「引」のつくりを記号化、と。

[kazutox]

2003年

[barringtonia]

長音符は「音引」の音と弓が省略された一種のカタカナ。確認可能な最古の使用例は新井白石。

[tskk]

新井白石

[t_f_m]

"「音引」という注釈 の「音」の字が省略されたものらしい。さらにその「引」の字の篇を省略して、旁の部分だけ にしたのが 長音符だ、ということらしい。" / "成立起 源から見るとカタカナの一種であると言える。"

[a1ot]

「『引』の字は、古事記などでの『音引』という注釈 の『音』の字が省略されたものらしい」「この表記が新井白石の発明ではなく、当時既に一部の蘭学者などでの慣用だったのかもしれない」

[Meat_eating_orchid]

「世界の言語で、私が多少とも囓った範囲では、専用独立の文字としての長音記号を持っているものは珍しい」へえー

[mojiura]

「長音符『ー』が漢字『引』の旁から来ている、という意識」があったとのこと。「意識」の有無は証明不能なので、悩ましいところ。

[EurekaEureka]

"はっきりと、長音の意味で「ー」を使ったと認められる最初の人は、新井白石"

[nanakoso]

「長音符は音引きの「引」の旁からできた片仮名の一種。」へー