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感染から起きる臓器障害 急増する敗血症 初の実態調査、千葉大教授ら:東京新聞 TOKYO Web
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感染から起きる臓器障害 急増する敗血症 初の実態調査、千葉大教授ら:東京新聞 TOKYO Web
今年九月に亡くなった作曲家のすぎやまこういちさんの死因であり、十月に米国のクリントン元大統領が入... 今年九月に亡くなった作曲家のすぎやまこういちさんの死因であり、十月に米国のクリントン元大統領が入院した原因となった病気が「敗血症」だ。感染症に起因する重い臓器障害を指す。この敗血症の日本の患者、死者の数が、社会の高齢化に伴って急増していることが、全国実態調査で初めて明らかになった。 感染症にかかると命にかかわる場合があることは誰もが知っている。その定義は二〇一六年に改訂され、医学的に明瞭になった。結論は「感染症に対する生体反応がコントロールできなくなり、自らの組織や臓器を傷害することで起きる、生命にかかわる状態」というものだ。 実態調査を取りまとめた中田孝明千葉大教授(救急集中治療医学)=写真=によると、細菌やウイルスによって感染症が起きると、体の中ではそれらの病原体を排除しようと免疫機能が働く。だが、この機能が制御不能となって“暴走”すると、自らの組織や臓器を傷めてしまうことがある。それ