来日選手が陽性、バブルの外では医療逼迫…パンデミック下の東京五輪は何のためだったのか：東京新聞 TOKYO Web

2020年1月に始まった日本での新型コロナウイルス感染流行。まもなく丸3年というこのコロナ禍は、現在を含め大きく8つの感染大流行期、すなわち「波」となって日本社会を襲い、人命や健康を損なわせ、生活や人々の意識を大きく変えた。それぞれの波を振り返り、当時騒がれたことの実相と今に残る課題を探ってみた。（文中敬称略、大杉はるか） 第5波 2021年7〜10月。全国の感染者数ピークは8月20日の25975人。7月12日に4回目の緊急事態宣言（9月30日まで）が出る中、同23日に東京五輪が開幕（8月8日まで）。毒性の強いデルタ株への置き換わりが進み、都内で医療崩壊が深刻化した。8月24日、東京パラリンピック開幕（9月5日まで）。9月3日、菅義偉首相が事実上の辞意表明。

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“「一番の問題は、あの時、東京が医療崩壊状態であったにもかかわらず大会が開催され、医療従事者を五輪に派遣しなければならなかったことだ」”