高齢、障害、困窮…丸ごと支援 行政の垣根越え連携 「孤立させない」試行錯誤：東京新聞 TOKYO Web

東京都中野区は、十五カ所ある区民活動センターに保健師などの専門職も含めた五人の「アウトリーチチーム」を設置。センターでの相談や地域住民からの情報を受け、自宅を訪問して話を聞き、福祉分野を問わず必要な支援を検討する。同区の北部圏域を担当する荒井弘巳さん（６２）は「ケースの多くが複合的な課題を抱えている」と話す。 昨年夏、八十代の男性が日中の居場所を探して同センターを訪れた。センターの集会室を紹介すると、男性は囲碁などを楽しむようになったが、話の中で、自宅に四十代のひきこもりの息子がいることが分かった。一家は生活保護受給世帯で、息子は発達障害の可能性もあった。当初の高齢者支援にひきこもり、生活困窮など複数の課題が見つかった事例で、同チームに生活保護のケースワーカーも加わった支援会議を開き、息子の就労への道を探りながら継続的な見守りをしている。 一方、同区の南部圏域を担当する小山真実さん（６２）

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『「縦割りで柔軟性がなく、相談者の立場に寄り添ってこなかった行政の支援を根本から変える／関係部署で連携して対処するのが重要。トップダウンでは失敗する」と指摘』