関東大震災100年 横浜の米海軍病院跡地の発掘調査 被災の状況示す出土品：東京新聞 TOKYO Web

一九〇九年に建設され、二三年の関東大震災で倒壊した米海軍病院跡地（横浜市中区山手町）の発掘調査で、複数の医療器具が出土していたことが分かった。横浜市などは、建物基礎部分なども含めた調査報告書を作成。八月から中央図書館（西区）などに配架された。（志村彰太） 米海軍病院は横浜開港から十三年後の一八七二年に開設され、一九〇九年にれんが造りに建て替えられた。設計は、国重要文化財「旧香港上海銀行長崎支店」（長崎市）も手がけた建築家・下田菊太郎が担った。大震災でれんが造りの建物は壊滅的な被害を受けたため、後に鉄筋コンクリートが普及する契機になった。

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倒壊後に病院は閉鎖され、跡地には、時期は不明だが横浜測候所（現在の横浜地方気象台）宿舎があり、戦後は六七年に横浜税関山手宿舎が建っていた。宿舎は2010年代に閉鎖され、横浜市が19年度までに土地を取得