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甦るユーラシア文化融合の精神史|ちくま学芸文庫|前田 耕作|webちくま
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甦るユーラシア文化融合の精神史|ちくま学芸文庫|前田 耕作|webちくま
ひとつの世紀の変わり目に、それまでの人間の思考を根源から揺さぶる書物が世に問われた。ジークムント... ひとつの世紀の変わり目に、それまでの人間の思考を根源から揺さぶる書物が世に問われた。ジークムント・フロイトの『夢判断』(1899年)とジェイムズ・フレイザーの『金枝篇』(1890年)と本書フランツ・キュモンの『ミトラの密儀』(1899年)である。これらの人びとは自分たちのこれから生きる世界が亀裂にとんだ多孔的なものであることをともに深く認識し、既存の学識にあらがい、あらたな知の領域を切り開こうとした人びとであった。無意識と未開社会と異教、ヨーロッパ近代が封じてきた秘域へ立ち入ることなしに文化の根源に立ち至ることができないことを告知し、生涯をかけて論述しつづけた人びとであった。キリスト教が一元的に支配する文化に「穴をあけ、掘り崩し」、「地下的なもの」、すなわち異神的なものであるディオニュソス的なもの、異教的なものであるイシスの崇拝、母なるキュベレの崇拝、そして秘儀的なミスラの崇拝を対置し続け