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「サリドマイド事件について」 | 薬害オンブズパースン会議 Medwatcher Japan
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「サリドマイド事件について」 | 薬害オンブズパースン会議 Medwatcher Japan
サリドマイドは、1957年から数年間に西ドイツ、イギリス、日本、スウェーデンなど世界十数カ国で発売さ... サリドマイドは、1957年から数年間に西ドイツ、イギリス、日本、スウェーデンなど世界十数カ国で発売された睡眠・鎮痛剤でした。この薬剤によって、手足に欠損を負った子どもたちが生れました。サリドマイド被害児は世界全体では3000人以上といわれ、日本でも309人が被害児として認定を受けました。これが「サリドマイド事件」です。その中の一人として、1963年に私も極端に短い腕をして生れてきました。私の腕は肩から直接手首がついているような格好で、大福餅くらいの手のひらに関節のない指が3本あるだけです。 サリドマイド剤による影響は手指の奇形にとどまらず、心奇形をはじめ消化器系のさまざまな部位での閉塞・狭窄・ヘルニア、胆嚢や虫垂等の欠損もありました。内臓に障害を抱えた重度児の殆どは、流産や死産となってしまいました。死亡率は50%ともいわれ、実際の被害総数は国内でも1000〜1200人と推定する医師もいます