おとり捜査「適法」が確定 北海道警、偽証は賠償命令 - MSN産経ニュース

拳銃所持事件で逮捕されたロシア人男性が「違法なおとり捜査だった」と主張し、北海道に損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第３小法廷（岡部喜代子裁判長）は１８日までに双方の上告を退ける決定をした。おとり捜査の違法性を否定した上で警察官の偽証などを理由に５０万円の賠償を命じた１、２審判決が確定した。１６日付。 １審札幌地裁は、おとり捜査自体はあったとしたが「警察の捜査協力者から働き掛けられる前から、拳銃を持ち込む意思があった疑いが残る」と指摘。「違法捜査とまでは断定できない」とした。一方、おとり捜査隠蔽のため、組織的に虚偽の捜査資料を作成。男性の公判で偽証していたと認め「無罪やより軽い刑になった可能性を奪った」と賠償を命じた。２審札幌高裁も支持した。 男性は小樽市で平成９年年、ロシアから持ち込んだ拳銃を捜査協力者に譲り渡そうとして現行犯逮捕された。銃刀法違反罪で懲役２年の判決を受け服役した。

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