正恩氏も「白頭山の将軍」北朝鮮、後継の正統性強調 - MSN産経ニュース

北朝鮮の対韓国窓口機関、祖国平和統一委員会のウェブサイト「わが民族同士」は２４日、金正日総書記の後継者、金正恩氏について「もう一人の白頭山の将軍」と表現し、その指導力を称賛する記事を掲載した。 中朝国境にある白頭山は北朝鮮で革命の聖地とされ、「白頭山の将軍」は通常、故金日成主席と金総書記、その母である故金正淑氏を指す。記事は韓国での権力世襲批判を意識し、後継者としての正恩氏の正統性を強調する狙いがあるとみられる。 記事は韓国から送還された元非転向長期囚の手記。「もう一人の白頭山の将軍」の表現は、２００９年の長距離弾道ミサイル発射について説明する部分で使われた。 記事は正恩氏が発射に関与したことを示唆しており、正恩氏が昨年９月に公式登場する以前の出来事であるミサイル発射が、北朝鮮内で権力継承に向けた業績の一つとして扱われていることをうかがわせた。（共同）