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民族楽器の旅 - タブラ(インド)
カーンという甲高い音。トン、テンという軽い音。シュルシュルという摩擦音。ドゥーンと響く低音。ビー... カーンという甲高い音。トン、テンという軽い音。シュルシュルという摩擦音。ドゥーンと響く低音。ビートルズのアルバムにも登場した打楽器タブラは、多彩な音色でジャズ、ロック、ポップスなどさまざまな音楽に自在に溶け込む。 イスラム勢力がインド支配を始めた13世紀以降、宮廷で栄えた北インド古典音楽の楽器として誕生したと言われる。 右手でたたく小さい方を「タブラ」、左手でたたく大きい方を「バヤ」、二つ対になったものも「タブラ」と呼ぶ。 どちらも打面にはヤギのなめし革が使われているが、胴体の素材は異なる。タブラは紫檀(したん)などの木をくりぬいたもので、3〜4キロあってずっしりと重く、人さし指、中指、薬指や手のひらを使って高音を奏でる。バヤは鉄や銅、アルミなどの金属製で、手のひらの付け根を押し付けたり擦ったりして、不思議な余韻のある低音を生み出す。 打面中央の黒くて丸い部分も特徴。マンガンとでん
2005/06/24 リンク