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今年の「かわいい」
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ノーベル文学賞を受賞した作家ハン・ガンさんに私が直接会ったのは、後にも先にも一度だけで、2013年の東京国際ブックフェアの時だ。この年のテーマ国が韓国で、韓国から作家がたくさん参加していた。そのうちの一人がハン・ガンさんだった。この時、ハン・ガンさんは作家の中上紀さんと共に登壇し、「女性のアイデンティティーと文学」について語った。ハン・ガンさんと中上紀さんはいずれも父で作家の韓勝源(ハン・スンウォン)さんと中上健次さんが親しかったという縁がある。 ハン・ガンさんは小説「菜食主義者」で2016年にブッカー国際賞を受賞して世界的に知られるが、2007年に韓国で出版された「菜食主義者」は、日本では2011年にきむ ふなさんの翻訳で出版されていた。「菜食主義者」を日本で出版したのは、韓国文学の翻訳出版をメインにしている出版社クオンで、「新しい韓国の文学」シリーズ第一弾が「菜食主義者」だった。クオン
ミニシアターとして知られた東京・渋谷のライズ。いまはライブハウスになっていますが、大きく変容を続ける街のなかで、巨大な金属の衣をまとった個性の強い建築は40年近く鎮座しています。設計した建築家の北川原温さんにうかがうと、カルチャー最先端の地でも廃れることのない独創的なメッセージが込められていました。 (聞き手・深山亜耶) ライズ外観 ――スペイン坂で初めて出会った10年ほど前に衝撃を受け、ずっと気になっていました。完成は1986年ときいています 東京って新宿、丸の内、銀座とそれぞれの地域に特徴があり、渋谷は非常にカオティックな街です。当時はすごいエネルギーが充満していました。初めは所有者の頼(らい)光裕さんから商業施設を依頼されたのですが、イメージがわかず、「敷地にステンレスを敷き詰めて1年続ければ発見できるかもしれない」と本気で相談したんです。ピカピカの敷地に空や建物が映り、雨が流れれば
子どもの頃、広島出身の同級生のおうちで初めて麺入りのお好み焼きを食べた時に、「麺入ってたほうが絶対おいしいじゃん!」って思ったんです。以来、いろいろお店に行ったけど、ここのお好み焼きは私の思う理想に近いなって。ネギがたっぷりのっていて、シソの香りがして、ふわっとした卵の生地との間にちょっとカリッとした麺があって、層になってるところとか。 実は私、ラーメンとか焼きそばって全く食べないんです。でも「お好み焼きには麺入り」って思うのが、すごい自分でも驚くというか、意外なことで。並んででも行きたいって思うほど、ここは気に入っちゃいましたね。 あと、自分が頼んだものを目の前で焼いてくれるエンターテインメントな感じも、ずっと見てても退屈しない。思ってるより細かくて、丁寧に作られていて。自分もライブとかで歌う時に、聴いてくれる一人一人に、そんな風に向き合えるようにしたいなって。自分の仕事にちょっと置き換
ダース・ベイダー誕生までを描いた新三部作の第1作が、大学生のころに公開されてお祭り騒ぎだったんですよ。あまり映画は見ない方ですけど、大学の先生が「スター・ウォーズ」の大ファンだったのもあって、映画館で見ました。それからというもの、続編の公開を楽しみに待つようになりましたね。 超大作で情報量も多いんだけど、画面構成がすっきりしていて物語の把握がしやすいんです。マシンにいちいち愛敬があるのも可愛いし、惑星や種族のバリエーションが豊富なのも好きですね。 この完結編では、主人公のアナキン・スカイウォーカーが愛する女性を失いたくない一心で暗黒面に落ちていく様がやるせなかったです。当時会社勤めで私の中でも悩みがあったのかも。「分かるよ、アナキン」って思ってましたね。 印象に残っているのが、ジェダイの騎士を粛清するために下された指令「オーダー66」のシーン。ジェダイが直前まで共に戦っていたクローン・トル
私のグッとムービー バックナンバーへ コラムのトップページへ オノ・ナツメさん 「冷飯とおさんとちゃん」 温かさ流れる三つの物語 二十歳くらいの時にテレビで偶然見ました。中村錦之助(先代)が三つの話の主人公を演じていて、「昔はこういうオムニバスの時代劇があったんだ!」と衝撃でした。時代劇が好きなんですが、映画ではあまり見たことがなかったんです。 「冷飯(ひやめし)」の主人公は、武家の四男坊で出仕も結婚もかなわない、冷や飯食いの大四郎。「おさん」は、妻おさんの行方を捜し歩く大工の参太。そして「ちゃん」は、昔気質で時代から取り残され、家族に苦労をかけてしまう火鉢職人の父親、ちゃん。兄弟、男と女、家族、いろんな関係性が描かれていて、どれをとっても見ていて心があったかくなります。 え・オノ・ナツメ 「冷飯」は兄弟の会話が好きで、気づくと見ながらほほえんでいる。「ちゃん」には理想的な家族の姿
今回は、朝日新聞夕刊で連載中のスイーツコラム「オトコの別腹」に掲載予定だった記事と、昨年12月14日に行われたそのインタビュー全文を掲載します。 志村さんの人となりを感じていただければ幸いです。 【「オトコの別腹」1月12日付け掲載予定記事】 「桔梗屋」の桔梗信玄餅 志村正彦さん(フジファブリック) ぼくは山梨県出身なんですけど、桔梗屋の桔梗信玄餅も同じ。物心つく前から家にあって食べていました。快感ポイントは、いかにきなこをこぼさないで食べられるか。こぼさなかったときは大人になったなあと感じます。 いまは里帰りのときにメンバーや事務所スタッフに買っていったり、家族がライブを見に来るときに差し入れてくれたりして、みんなで食べますね。いつかまだ見ぬ彼女に「これ、実家のご家族に渡しなよ」と言って買ってあげるのが夢です。 「ストロベリーショートケイクス」という曲を作ったくらい、甘いもの
【志村正彦について】 突然ですが、志村正彦という青年を知っていますか。 ミュージシャンで、ロックバンド「フジファブリック」のギターボーカルを務めていました。 「務めていました」と過去形なのは、昨年12月24日に29歳という若さで急逝してしまったからです。私は彼の作る音楽が本当に好きだったので、とても哀しく、残念でならない出来事でした。 フジファブリックは山梨県富士吉田市出身の志村さんを中心に、2000年に結成。その後メンバーチェンジを繰り返しながら、2004年にアルバム「アラモルト」でメジャーデビューしました。 当初5人組でしたが、ドラマーの脱退により2006年以降は4人で活動。現在までにインディーズで2枚、メジャーで4枚のアルバムを出しています。 ビートルズやユニコーン、イエモンのカバーアルバムに参加したり、「Sugar!!」が衛星放送「J SPORTS」のWBC中継テーマソ
(1)1円は高い? 文化のお値段 (2004/1/8) (2)美術館の「倒産」 ひとごとじゃない (2004/1/15) (3)増やせ入場者 新戦略さまざま (2004/1/22) (4)資金調達の「顔」 イケメン館長 (2004/1/29) (5)企画展に絡み地域も活性化 (2004/2/5) (6)出品交渉の「美学」 いまいずこ (2004/2/12) (7)観覧料の配分 今も続く攻防 (2004/2/19) (8)ぜひ欲しい 国の美術品補償 (2004/2/26) (9)まず満員御礼 でも反省しきり (2004/3/4) (10)ゆったり見せるか 多くに見せるか (2004/3/11) (11)「悠々鑑賞米国」と「混雑日本」 (2004/3/18) (12)入場無料だから好きな絵満喫 (2004/3/25) (13)パリで実感 企画展頼みの当館 (2004/4
もとき・まさひろ 1965年生まれ、埼玉県出身。81年デビュー。映画やTVドラマ、CM出演など多方面で活躍。近作は映画「夜の上海」(2007年・主演)。また、09年〜11年放送予定のスペシャルドラマ「坂の上の雲」(NHK)で主役を務める。 ■死、生、愛を見つめて 納棺――遺体を棺に納める儀式。遺体を清めて着替えさせ、化粧を施して旅立ちの準備をする。 この作品は納棺師という職業を知った本木自らが発案した。オーケストラのチェリストから一転、納棺師に。そこで戸惑いながらもさまざまな死や遺族と向き合い、生、愛を見つめていく。 納棺は故人と最後にスキンシップやコミュニケーションをもつ重要な場だ。本木は実際に納棺の現場に立ち会い、自身も儀式の特訓を重ねて撮影に臨んだ。遺族に肌を見せずに遺体を仏衣へ着替えさせる所作一つをとっても、流れるように美しい。 納棺師は、セレモニーを最後の良い思い出に演出する
上野公園と東京大学に近接した谷中、根津、千駄木。休みともなれば夫婦連れ、友だちと地図片手に散策する人が多い街。関東大震災や戦災を免れた家が多く、路地のあちらこちらに長屋の暮らしが残る懐かしい光景が人を呼ぶ。 ぶらり、路地で感じる郷愁 千駄木駅2番出口を出たら、左へ。最初の路地の行きどまりが須藤公園(1)への近道。大聖寺藩(加賀藩の支藩)の屋敷跡が品川弥二郎邸になり、その後、実業家・須藤吉左衛門が買い取り東京市(当時)に寄贈した。 「須藤の滝」の上に出る道から旧安田楠雄邸(2)に進む。東京都指定名勝で、大正時代の和洋折衷の邸宅が公開されている。サポーターにより維持管理されており、演奏会などのイベントは邸宅にマッチして雰囲気がある。 直進して団子坂(3)に出る。幕末から明治にかけての菊人形展は大いににぎわったという。江戸川乱歩「D坂の殺人事件」にも使われた。 三崎坂(4)には、明治創業の「菊見
「日本の伝統楽器」に、和太鼓を挙げる人は多いだろう。古来神事や雨ごいなどの行事、民俗芸能に欠かせない楽器として用いられてきた。だが、最近活躍する和太鼓の演奏スタイルの歴史は、実は新しい。 民俗芸能としての和太鼓は、あくまで脇役の楽器だった。様々な和太鼓の組み合わせで演奏する「組太鼓」は、高度成長期以降に、現代の創作太鼓の流れの中で生まれたもの。60年代後半から、プロの創作太鼓集団が次々と世に出た。背景には、伝統文化への関心の高まり、大阪万博の開催など海外とのかかわりの中で、日本独自の楽器への注目もあったようだ。 神社や寺院で使われ、「宮太鼓」とも呼ばれる「長胴太鼓」は、ケヤキなどをくりぬいた胴に、皮を鉄の鋲(びょう)で留める。縄やボルトで上下の皮を締める「締め太鼓」には、小ぶりで高い音を出す「附締(つけしめ)太鼓」、杉板などを桶(おけ)状につないで胴を作る「桶胴太鼓」などの種類がある。両面
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ほぼ毎週、ベランダの植物のことだけを書き続けて2年間がたった。そして、これが最終回である。 今まで取り上げた鉢の数はいくつになるだろう。少なくともベランダには50数鉢があるばかりで、あとはすっかり枯れてしまった。 匂(にお)い桜、沈丁花、瓢箪(ひょうたん)、アヤメ、カリン、カランコエ、サザンカ、ブロッコリー、ムスカリ、ニッキ、ライム、茶、萩、シクラメン、芙蓉……。 枯れた思い出のある植物を挙げればきりがない。彼らは果敢に俺(おれ)のベランダを飾り、季節の喜びを伝えてくれたのち、すべてむなしく朽ち果てた。 試しては枯らし、枯らしては試す。俺の園芸人生はそんなことの繰り返しだ。 どんな植物でも繁茂させる奇特な人のことを��緑の親指�≠ニ呼ぶけれど、その伝で言えば俺の親指は根元から先っぽまで茶色い。枯れ葉色である。植物からすれば死神同然だ。 だが、逆にもしあらゆる植物が生き残っていれば、ベランダ
30歳の誕生日に「やっぱり節目だから」と事務所の人が企画してくれて、割烹(かっぽう)「おはる」をオープンさせた。一夜限りの女将(おかみ)である。以前はバーだった民家の2階をお借りして、日頃お世話になっている方を招待した。 お料理は社長の知り合いの料理屋さんからお稲荷さんや蒸し豚が、酒蔵さんからは鏡開きの日本酒が、フレンチの名店からはワインやコニャックが届いた。私は着物を着付けてもらって、髪も女将らしくふわっとセットしてもらう。すっかりその気である。 「いらっしゃいませ」と出迎え、お酌して回る。梅雨の真っただ中の店内は熱気でムンムン。冷房が全く利かず蒸し風呂状態。それでもおいしいお酒がふんだんにあって長居する人が多く、みんなが思い思いに話に花を咲かせていた。時間がたつにつれ着物はグタグタ、髪はペットリ、随分の変わり様ではあったが、女将は板についてきた。酔ってスケベになった殿方の手をピシャリ、
〜首都圏の無料で楽しめるスポットを紹介します〜 ●東京都庁 (2006/3/29) ●本所防災館 (2006/3/15) ●東京農業大学「食と農」の博物館 (2006/3/1) ●資生堂コスメティックガーデンC (2006/2/15) ●陸上自衛隊広報センター (2006/2/1) ●江戸下町伝統工芸館 (2006/1/18) ●浦安市郷土博物館 (2005/12/14) ●ビッグハットプレミアムツアー (2005/11/30) ●JAXA i (2005/11/9) ●オープンキッチン キユーピー 仙川工場 (2005/10/26) ●横浜市農村生活館 みその公園「横溝屋敷」 (2005/10/12) ●パレスサイクリング (2005/9/28) ●サンクスネイチャーバス (2005/9/14) ●テプコ浅草館 (2005/8/31) ●日本サッカーミュージ
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7時48分着。「鶴見線は外せない」という横見さんの薦めに従い行程に入れたのだが、実はここが難関。手持ちの切符では乗り換え用の自動改札が通れないのだ。明らかに不審そうな駅員にもひるまず、「大回り中です」と地図を示して説明する。同線は京浜工業地帯を走る路線。サラリーマンで混雑する車内から、巨大な工場群を観察。浅野駅ではカメラを構える鉄道愛好家を発見し、思わず「あっ、仲間だ!」。 8時10分、浜川崎駅に到着。南武線へ乗り換え。ホームが道路を隔てた場所にあるので、いったん改札の外へ出る。実はこれが、今回の旅で最初で最後の「エキソト」=写真。 8時34分、尻手駅着。立川へ向かう途中、車両故障のハプニングがあり武蔵中原駅で下車。あとはひたすら続く住宅地の風景に、やや飽きる。「新しい要素がほしい。空腹じゃないのに駅弁が食べたい」 9時31分、立川駅着。青梅・五日市線で昭島市の拝島駅へ。 10時37分、八
「寺ブーム」などとも言われ、宿泊できる宿坊や座禅会がにぎわっている。「単に流行に乗って来て欲しくない」という寺側の声もあるが、真摯(しんし)な気持ちで修行をしたいという要望には、さまざまなかたちで体験できるよう開かれた寺も多い。 埼玉県名栗村の山間部、名栗川上流付近に建つ曹洞宗の禅寺・福王山正覚寺。約520年続くこの寺で、21代目・石井早苗住職が宿坊を始めたのは20年ほど前のこと。悩みを抱え「一人で静かに過ごしたい」という声が多く寄せられたからだという。 入山は午後3〜5時。ひと休みしたら座禅を組み、7時ごろに夕食。入浴を9時までに済ませ、本堂内の和室で就寝。翌朝は5時半起床。6時から住職による読経、座禅を組み、8時ごろ朝食。希望者は写経などをした後、10時までにはおのおの寺を後にする。 座禅は本堂の庭に面した窓辺で。作法はビデオ学習に加え住職から手ほどきを受けるので、初心者でも大丈夫。「
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●トップページ ●懸賞・プレゼント応募 情報 旅行・宿泊 宿泊プラン・優待 グッズ 電化製品 食 飲料 エンタメ招待 その他 本 ●アート・イベント情報 全国アート情報 美・博ピックアップ アートな仕事人 全国イベント情報 ●特集・コラム コラムトップページ 特集 島旅たび 秋元康 ナビゲート 夢中力 今月の人 トラベル トレンド ビューティー ラジカル鈴木の この2人が最高!! デパ地下 グルめぐり2 彩・美・風 味の地球儀 レアスポ探検 Doraのドラ猫 黒谷友香 ことのは日記 品川食堂 ブームの卵 ●投稿受付 電脳喫茶室 行ってきました! 隣の駅までの切符で、できるだけ遠回りをして楽しむ「大回り」。JRの特例を利用したものですが、電車愛好家の間ではポピュラーな旅のようです。条件を満たせば、130円で一都六県をめぐることも可能
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高さ50センチほどの木の箱の楽器で、その上に腰掛け、箱の前面や側面を手のひらでたたいて音を出す。箱の中は空洞で、側面に空いたリンゴの大きさ程の穴から空気が抜ける。シンプルな構造だが音色は多彩で、たたく位置によって高低さまざまな音が出る。また、板を止めるネジの数、穴の位置によっても全く雰囲気の違う音色になるので、プロの演奏家は楽器の開発に余念がない。 カホンといえばスペインを想像する人がいる。それは、フラメンコの舞台で使われた場面を目にしたからだろう。実際は、フラメンコギターの巨匠パコ・デ・ルシアがチリを訪れたときに、その音色とリズムに魅了され、演奏に取り入れるようになったのが始まりだという。 ◆吉田兄弟「ムーブ」(写真) 伝統に現代の感覚を調和させることで人気の津軽三味線デュオが、00年に発売したセカンドアルバム。カホン奏者・金井秀正とのコラボレーションが聴きどころ。全8曲。3000円(ビ
(1)1円は高い? 文化のお値段 (2004/1/8) (2)美術館の「倒産」 ひとごとじゃない (2004/1/15) (3)増やせ入場者 新戦略さまざま (2004/1/22) (4)資金調達の「顔」 イケメン館長 (2004/1/29) (5)企画展に絡み地域も活性化 (2004/2/5) (6)出品交渉の「美学」 いまいずこ (2004/2/12) (7)観覧料の配分 今も続く攻防 (2004/2/19) (8)ぜひ欲しい 国の美術品補償 (2004/2/26) (9)まず満員御礼 でも反省しきり (2004/3/4) (10)ゆったり見せるか 多くに見せるか (2004/3/11) (11)「悠々鑑賞米国」と「混雑日本」 (2004/3/18) (12)入場無料だから好きな絵満喫 (2004/3/25) (1
この原稿で47回目。一年間書かせていただいたこのコラムも今回で最終回となりました。読者の皆さま長い間おじゃましました。 正直申しまして連載を始めたころは、「一週間にこれぐらいの文字数だから、ま、なんか書くことあるだろう」と思っておりました。ところが、半年ほどでカラカラでした。週いち、47回でカラカラ……。小さい人間であることを学ばせていただきました。たかが週いち47回。がっくりと頭を垂れた私の目に、ある数字が飛び込んできた……。 「芸道45周年・北島三郎特別公演」。新宿コマ劇場のチラシだった。……45? 北島三郎御大は芸道45年。私は連載47回。……ち、近い。かなり近い。 「見逃すわけにはいくまい」 私は脚本家のNAKA雅MURAを誘い新宿へと向かった。そして、あらゆるコネを駆使してプラチナ・チケットをなんとかゲットしたのである。いざ、芸道45周年、集大成の舞台の幕が上が
カーンという甲高い音。トン、テンという軽い音。シュルシュルという摩擦音。ドゥーンと響く低音。ビートルズのアルバムにも登場した打楽器タブラは、多彩な音色でジャズ、ロック、ポップスなどさまざまな音楽に自在に溶け込む。 イスラム勢力がインド支配を始めた13世紀以降、宮廷で栄えた北インド古典音楽の楽器として誕生したと言われる。 右手でたたく小さい方を「タブラ」、左手でたたく大きい方を「バヤ」、二つ対になったものも「タブラ」と呼ぶ。 どちらも打面にはヤギのなめし革が使われているが、胴体の素材は異なる。タブラは紫檀(したん)などの木をくりぬいたもので、3〜4キロあってずっしりと重く、人さし指、中指、薬指や手のひらを使って高音を奏でる。バヤは鉄や銅、アルミなどの金属製で、手のひらの付け根を押し付けたり擦ったりして、不思議な余韻のある低音を生み出す。 打面中央の黒くて丸い部分も特徴。マンガンとでん
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