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ビクトリア湖の悲劇、ナイルパーチ
アフリカ最大のビクトリア湖は、面積6万8千平方キロ、ケニア、ウガンダ、タンザニアの三カ国に囲まれた... アフリカ最大のビクトリア湖は、面積6万8千平方キロ、ケニア、ウガンダ、タンザニアの三カ国に囲まれた世界第3位の広さをもつ国際湖沼だ。どれだけ巨大かというと、湖の広さは九州の2倍、琵琶湖の何と100倍もの広さをもつ湖なのだ。かつては、約400種類の固有種が生息、研究者たちに「ダーウィンの箱庭」と呼ばれるほどの「生物多様性の宝庫」と言われていた。 英国植民地時代の1954年、湖に生息する淡水魚の乱獲によって漁獲量が激減したため、窮余の策としてナイルパーチという外来魚が放流された。この魚は、体長2m、重さ100キロ、捕獲された最大は何と400キロという巨大な肉食魚である。スズキに似ていることから日本には「スズキ(ナイルパーチ)」として輸入されている。この魚が、日本のファミリーレストランフライをにぎわし、学校給食や弁当の材料に使われていることは余り知られていない。 ビクトリア湖では、ナイルパーチの
2015/09/27 リンク