根深いフランスのＤＶと救済への重い足取り：朝日新聞デジタル

ジャックリーヌ・ソバージュ（６８）は、ノルベール・マローとティーンエージャー同士で結婚した。そして、夢見ていた大きな庭付きのマイホームを、パリから南に７０マイル（約１１０キロ）の村ラ・セル・シュル・ル・ビエに建てた。 そのソバージュは２０１２年９月の夜、自宅のテラスで夫の背中に３発の銃弾を放ち、射殺した。結婚して４７年。これまでの夫の暴力に、耐え切れなくなっての犯行だった。裁判で正当防衛の主張は認められず、殺人罪で禁錮１０年の判決を昨年末に受けた（訳注＝控訴審）。 この事件は、家庭内暴力（ＤＶ）の問題として全仏の注目を浴びた。被害者の女性を守る制度的な欠陥が指摘された。とくに、殺害が夫の長期にわたる暴力に起因しているのに、正当防衛がなかなか認められない現行法のあり方が問われた。そして、殺人犯がＤＶの被害者であれば、これを考慮できるように殺人罪の関連規定を変えるべきだという声が強まった。 ソ

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“殺害が夫の長期にわたる暴力に起因しているのに、正当防衛がなかなか認められない現行法のあり方が問われた。そして、殺人犯がＤＶの被害者であれば、これを考慮できるように殺人罪の関連規定を変えるべきだという