3歳児虐待死、両親に懲役12年判決 「精神的支配」主張退ける：朝日新聞デジタル

3歳の長男を虐待して死亡させたとして、傷害致死などの罪に問われたいずれも無職で義父の末益涼雅（りょうが）被告（24）=福岡県中間市=、実母の歩被告（23）=同県八女市=の裁判員裁判の判決が5日、福岡地裁小倉支部であった。井野憲司裁判長は両被告に懲役12年（求刑懲役13年）を言い渡した。 判決によると、両被告は昨年7月、中間市内の自宅で、長男の愛翔（まなと）ちゃんに暴行して恥骨を骨折させ、8月15～16日には暴行して頭部に急性硬膜下出血のけがを負わせ、同月27日に多臓器不全で死亡させた。 公判で涼雅被告側は起訴内容について争わず、致命傷を負わせたのは歩被告ではないか、と主張。一方、歩被告側はペット用の砂を口に詰めるなどした暴行罪については認めたが、傷害罪と傷害致死罪についてはすべて涼雅被告によるものとし、愛翔ちゃんが致命傷を負った際には寝ていて関与していないと訴えた。また、事件当時は涼雅被告