甘く大粒、秋の枝豆が収穫期 極晩生種「あけぼの大豆」：朝日新聞デジタル

10月は、山梨県身延町特産の「あけぼの大豆」の枝豆の収穫期。中旬以降、町内各地の畑で直売会が開かれ、人口約1万人の町に、枝豆を目当てに数千人が押し寄せる。 生産から加工、販売までを手がけ、付加価値を高める「6次産業化」の拠点施設（同町伊沼）の管理を町から受託している、株式会社「あけぼの農園」の同町曙（あけぼの）地区の大豆畑を訪ねると、収穫直前の枝豆がサヤの中でぷっくりと膨らんでいた。高さ3メートル近い電気柵が猿、鹿、イノシシから畑を守っている。 同園の遠藤一彦社長（63）が茎を手に取り豊かな実りを示してくれたが、9月の高温と少雨の影響で今年の作柄は良くない。すでに直売会の中止を決めた畑もある。「ここの畑の被害は少ないが、例年は町全体で60トンほどと思われる収穫が、今年は半分強にとどまるかも」と心配そうだ。 あけぼの大豆には三つの特徴がある。 まずは大粒であること。一般の大豆に比べて直径が約