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根拠に乏しい治療を患者さんが希望したら:朝日新聞デジタル
がんの治療方針は昔は医師が決めていました。そうでなくても医師と患者家族が相談して決めて、患者さん... がんの治療方針は昔は医師が決めていました。そうでなくても医師と患者家族が相談して決めて、患者さん自身は本当の病名すら知ることができないことがよくありました。今では原則として、患者さんには病名や進行度が告知され、効果や副作用が説明された上で治療法を患者さんが選択します。患者さんの自己決定の権利は奪われることがあってはなりません。 その点を踏まえた上で考察を進めます。自己決定権があるということは、あまりお勧めできないような治療法を選ぶ権利もあるということです。手術を受ければ高い確率で完治するようながんの患者さんが、エビデンスに乏しい割には高額の○○療法を受けたいと言い出したら、説得を試みることはできても強制的に手術を受けさせることはできません。 標準的な治療では完治が難しいケースはなおさらです。こういうケースでは完治は目指さず、生存期間の延長や苦痛の緩和を目的とした治療を行います。患者さんには
2017/08/08 リンク