asahi.com（朝日新聞社）：敦賀原発１号機、緊急時機能不備のまま運転 １ヶ月間 - 社会

経済産業省原子力安全・保安院は２４日、日本で最も古い商業原発である敦賀原子力発電所１号機（福井県敦賀市、出力３５．７万キロワット）で、複数ある緊急炉心冷却システム（ＥＣＣＳ）の一つが機能しない状態のまま運転が約１カ月継続されていたとして、日本原子力発電を厳重注意した。原発の運転ルールを定めた保安規定に違反したと判断、４月２５日までに原因を詳しく調べ、再発防止策も報告するよう指示した。 ＥＣＣＳは原子炉の配管などから冷却水が漏れる事故のとき、原子炉が空だきにならないよう冷却水を送り込むシステム。保安院によると、同社が今月１２日に機器の試験をしたところ、給水ポンプが正常に動かないことがわかった。 同社によると、昨年１２月１３日の試験時には正常に作動したが、試験終了後に、このポンプにかかわる弁の操作を運転員が間違えたとみられる。 この弁は特殊なタイプで、原発では一般的に使われておらず、敦賀