asahi.com（朝日新聞社）：地震保険、被害大きい地域は満額払い 損保協会が支援策 - 社会

東日本大震災で被害を受けた地震保険の契約者に、保険金をできるだけ早く支払うようにするため、日本損害保険協会は２８日、支援策を発表した。ほとんどの家屋が津波で流されるなど壊滅的な被害を受けた集落を「特例地域」に指定し、そこに住んでいる人から保険金の請求があれば、原則として満額支払う。 特例地域には２８日、宮城県気仙沼市や、岩手県の大槌町と山田町の計３地域の沿岸部が指定された。損保協会によると、宮城県の石巻市や南三陸町の一部も対象になる見通し。今後、衛星写真などをもとに被害状況を確認し、順次増やす。損保協会のホームページ（http://www.sonpo.or.jp/）で公表する。 地震保険は通常、申請を受けた保険会社が建物の破損状況を１軒ごとに確認する「現地立ち会い調査」を実施し、保険金の支払額を決める。だが、特例地域では現地調査なしに「建物が全壊した」と判定し、保険金を満額支払う。