朝日新聞デジタル：ｉＰＳから造血幹細胞 東大研成功、白血病治療に期待 - 社会

【瀬川茂子】ヒトのｉＰＳ細胞（人工多能性幹細胞）から血液の元になる造血幹細胞を作ることに、東京大学医科学研究所の中内啓光教授らが成功した。遺伝子治療を組み合わせて、血液の中のリンパ球が作れない免疫不全マウスの治療にも成功した。 白血病治療などに使える造血幹細胞ができる仕組みの解明や治療法の開発をめざすという。１４日、米専門誌に発表した。 これまでの研究で、ｉＰＳ細胞を体外で増やす方法では、血液を作り続ける造血幹細胞は作れなかった。チームは、ｉＰＳ細胞をマウスなどに移植すると、血液細胞など様々な種類の細胞を含む「奇形腫」と呼ばれる良性の腫瘍（しゅよう）ができることに着目。この奇形腫の中で、造血幹細胞もできていると考えた。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする（会員の方） 無料会員登録はこちら朝日新聞デジタルのサービスご紹介はこちら関連