朝日新聞デジタル：分け合う優しさ大事に 「しあわせのパン」に主演の原田知世 - 映画 - 映画・音楽・芸能

印刷 原田知世さん 今年でデビュー３０年。時間の経過は万人に平等なはずなのに、面と向かうと、この人の周りだけは時間がゆっくり流れているのかと錯覚してしまう。今も透明感を失わない理由を聞くと「自分は自分なので変わらないようにしようとも思ってないですし、自然のままがいいなあと。でも、この年だからこうだという考えは持たないようにしています」とさらりと言う。 「しあわせのパン」で原田知世は、大泉洋とお互いを「水縞（みずしま）くん」「りえさん」と呼び合う不思議な夫婦を演じた。原田は「りえさんの心の奥には開くことのできない扉があって、水縞くんが深い愛情で包んでいる」と語る。二人は北海道・洞爺湖の辺にある月浦で、焼きたてのパンを出すカフェ「マーニ」を営む。 スタジオは使わず、すべて月浦で撮影した。北欧のような風景が広がるこの場所を「静かで自然のエネルギーを感じることができる、ちょっと異空間のような