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右翼、四つに分類: 文-体・読本
「世間ではな、ひと口に右翼というて同一視しておるが、みな違うのだ。わしの見たところでは四つに分類... 「世間ではな、ひと口に右翼というて同一視しておるが、みな違うのだ。わしの見たところでは四つに分類できる。『浪人右翼』『ノリト右翼』『暴力右翼』そして『大衆右翼』だ」 その説によれば、四つの右翼の特徴はおおむね次のようになる。笹川自身の言葉から概略を拾ってまとめてみよう。(中略) 「浪人右翼」とは、何々党、何々会といかめしい名刺の肩書は持つてゐるが、其の実態は一人一党、天下国家を吾一人で担つて起つと言はんばかりの大言壮語するものの、政治的社会的影響は全然ゼロ。軍人、官僚、政治家、資本家の門を叩いて、いくらかの小遣銭をせしむることが本来の目的で、主義も定見もない。 「ノリト右翼』は、古事記、日本書紀を金科玉条と為し、政治も経済も文化も悉くを此の中に求めようとする―いやしくも古事記、日本書紀に科学的批判でも加へようものなら、直に国体反逆の不逞漢だと獅子の如く荒れ狂はんとする一種の狂信者で、零下何