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ヒロシマ再構築
苦しい台所 解散決定も 要請に応じきれず 修学旅行の小学生への被爆体験の証言が終了予定時刻に近づ... 苦しい台所 解散決定も 要請に応じきれず 修学旅行の小学生への被爆体験の証言が終了予定時刻に近づいたころ、やや間をおいて口を開いた。「来年はお話できないかもしれません」 爆心地から約一キロで被爆した広島市佐伯区薬師が丘三丁目、簾畑(みすはた)君枝さん(76)。会場の原爆資料館東館(中区)を出る子どもたちを見送りながらつぶやいた。「自殺まで考えた私が、こうして若い人に話ができ幸せでした」 簾畑さんが所属する「ヒロシマを語る会」(原広司代表)は来年三月、十六年間の活動の幕を閉じる。修学旅行生を中心にこれまでに約四十万人に語り掛けてきた。現在十七人いる会員の高齢化が進み要請に応じ切れなくなったのと台所事情の悪化に勝てなかった。 会員には一回の証言につき会が交通費として四千円を支払う。学校からの謝礼を元手に充てるが、中には菓子箱一つという学校もある。いきおい持ち出しは増える。会員数も「証言しても