川崎重工作業チームの２人思い語る 戦闘機「飛燕」公開:岐阜:中日新聞(CHUNICHI Web)

川崎重工業岐阜工場（各務原市）での修復作業を終え、同市のかかみがはら航空宇宙科学博物館で十九日から公開が始まった旧陸軍戦闘機「飛燕（ひえん）」。同工場に勤務し、修復作業チームに参加した水嶋源司さん（５７）と二宮崇さん（５０）に、修復にかけた思いや苦労を語ってもらった。 作業チームには、同社岐阜工場から約三十人、明石工場（兵庫県明石市）から約十人が参加。水嶋さんはサブリーダー、二宮さんは素材や構造の分析・修復を担当した。 「限られた時間でどこまでできるか不安もあった」と明かすのは二宮さん。機体が岐阜工場に運び込まれた一年前、操縦席には米軍の計器が取り付けられ、胴体前方のエンジンカバーはまったく異なる部品だった。銀色だった機体には、迷彩塗装が施されていた。 製造当時の姿を再現しようと、復元したのは計器盤など二十カ所。設計図面が残っていないため、当時の整備マニュアルや機体の写真など約一万点もの資

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