大井川鉄道「地元と協働」:静岡:中日新聞(CHUNICHI Web)

大井川鉄道の新社長に就任し会見する前田忍社長（右）と地域経済活性化支援機構の石井健氏＝３１日、島田市金谷東で（立浪基博撮影） 経営再建を目指す大井川鉄道（大鉄、島田市）は三十一日、ホテル運営会社・エクリプス日高（北海道新ひだか町）の前田忍氏（４４）が社長に就任し、経営陣を入れ替えて再出発した。前田社長は島田市内での記者会見で「地元と協働関係を築き、総合交通サービス業として新たな価値を生み出したい」と語った。 筆頭株主だった名古屋鉄道は経営から退き、名鉄出身の伊藤秀生社長ら役員計三人が同日付で辞任した。名鉄は保有する全株式をエクリプス日高に譲渡。エクリプス日高は大鉄の三億円の増資を引き受け、大鉄の株式約９０％を所有する筆頭株主になった。