ネット記事の削除「避けるべき」 「歴史の記録」と英団体:話題のニュース:中日新聞(CHUNICHI Web)

表現の自由保護に取り組む英人権団体「アーティクル１９」幹部のデービッド・バニサー弁護士は２３日までに、ネット上から自分の過去の情報を消させる「忘れられる権利」について、表現の自由とのバランスが不可欠だと指摘、慎重に議論すべきだとの認識を示した。特に新聞記事は事件報道も含め「歴史の記録」で、削除は避けるべきだと訴えた。共同通信のインタビューに答えた。 バニサー氏は、過去の記事や情報の削除は、公開が実際に「重大な損害」を起こすかで判断すべきで「高い基準が必要」と述べた。 同時に、記事は行政、裁判文書と並ぶ歴史の記録として保存の必要があると話した上で「過去記事へのアクセスに制約を設けることはあってもいい」と、検索で表示しにくくする方法は否定しない考えを示した。 一方で、誤報や冤罪が判明した場合、削除でなく注記で対応するべきだと話した。 同団体は、欧州連合（ＥＵ）司法裁判所の判決で検索結果

[call_me_nots]

”ＥＵ司法裁の判決後、英ＢＢＣ電子版も過去記事の一部がグーグル検索で表示されなくなった。ＢＢＣは「過去記事は完全性が重要」と問題視し、対抗してリンク集「グーグル非表示となった記事」の公開を始めた”