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あいの土山の「あい」の意味について
土山を称した言葉に「あいの土山」があります。「坂は照る照る 鈴鹿は曇る あいの土山 雨が降る」と... 土山を称した言葉に「あいの土山」があります。「坂は照る照る 鈴鹿は曇る あいの土山 雨が降る」と鈴鹿馬子唄に唄われるこの言葉にはさまざまな解釈があります。東海道のなかで箱根に次ぐ難所とされた鈴鹿峠は、特に伊勢側からの上りが急峻で、旅人たちは苦労したようです。そこで、人や荷物を運搬する馬子が重宝され、活躍していくようになりました。鈴鹿馬子唄はそんな馬子たちの労働歌として生まれ、後に人形浄瑠璃などの演目の中で登場し、広く知られることとなりました。 「あいの土山」の「あいの」には諸説あり、いまだに定説がありません。土山で伝えられる主な説をご紹介します。 1.相の土山説 鈴鹿馬子唄の歌詞で、坂(坂下宿)は晴れ、鈴鹿(鈴鹿峠)は曇り、相対する土山(土山宿)は雨が降るとする説。鈴鹿峠を境に伊勢側と近江側では天候ががらりと違う。 2.間の宿説 宿駅制度ができ、土山が本宿に設定される以前は間(あい)の宿で