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「よい企業」ではなく「よい状態の企業」があるという話 - H-Yamaguchi.net
たとえば今評判が下がっている企業を考えてみる。ソニー、ユニクロ、カネボウ、ダイエー…。いちいち挙げ... たとえば今評判が下がっている企業を考えてみる。ソニー、ユニクロ、カネボウ、ダイエー…。いちいち挙げないが、他にもあろう。いずれも、以前は「すぐれた企業」としてあちこちでもてはやされた企業だ。 こういう企業は、かつてはよかったものが、おごりがあったりまずいことをやったりして経営が悪化した、ととらえられがちだ。もちろんそういうケースもあるのだろうが、必ずしもそういう場合ばかりではないと思う。 強みはやがて弱みとなる。なぜか。環境が変化するからだ。サーベルタイガーをそうだったように、ある環境下に過剰に適応してしまうと、次の環境への対応能力は下がる。成功の記憶やそこから生まれた自信、目の前のキャッシュフローが、変化への対応を遅らせる。それは必ずしも怠慢ではなく、目の前にある利益機会を獲得しようとする行動の結果だ。 こうした理由による経営の悪化は、多くの場合、完全に回避することはできない。どんな企業
2005/08/22 リンク