ベラルーシ企業の欧米制裁回避法 : ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ

こちらの記事が、ベラルーシ企業がいかにして欧米の制裁を回避しようとしているかということを論じているので、以下のとおり主要点を整理しておくことにする。 EUによるベラルーシ関連の人物・企業を対象とした制裁は2020年10月から適用されており、現在までに166の個人と15の法人が対象になっている。さらにライアンエアー機強制着陸事件を受け、EUは６月24日にはベラルーシの特定の経済部門を対象とした制裁を導入した。具体的には、塩化カリウム、石油製品、金融セクターが対象である。 EUの制裁には、英国、カナダ、米国といった国も同調しており、EUと共同で新たな制裁パッケージをとりまとめる方針を示している。また、これに先立っては、６月３日に米国がベラルーシの国家コンツェルン「ベルネフチェヒム」と８社の石油化学会社に対する制裁を復活させている。 現時点で、ベラルーシ石油商会、新石油会社、ベルネフチェヒムUS

[paravola]

（体正直）欧州は自分自身に損害を与えることはせず、石油・ガス・肥料は必要であり、これまでに欧州・ベラルーシ間ではかなり緊密な経済関係が形作られており、それを断ち切ることはまず欧州にとっての不利益となる