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時事ドットコム:取り調べ可視化の行方
刑事司法に変革のうねり 1/10 「証拠あると迫られた」 裁判員制度の発足から5月21日で1年。刑事司法... 刑事司法に変革のうねり 1/10 「証拠あると迫られた」 裁判員制度の発足から5月21日で1年。刑事司法の変革のうねりは捜査のあり方にも及んでいる。その一つが、取り調べ全過程の録音・録画(可視化)をめぐる論議だ。日弁連や民主党国会議員の推進派は実施を求めているが、警察、検察当局は慎重な姿勢を崩していない。賛否両面から取り調べの実態と論議の動きを取り上げる。 窃盗・詐欺事件で逮捕後、公判中に真犯人が逮捕され、無罪判決を受けた男性。当時の新聞記事を読みながら、取り調べについて語った【時事通信社】 不本意「自白」、誤認逮捕の男性 「謝りの手紙一つない。刑事を辞めたらどうかと言いたい」。窃盗容疑で誤認逮捕され、無罪判決が確定した愛媛県宇和島市の警備員の男性(61)は自分を調べた刑事への憤りを隠さない。 1999年2月1日朝、男性は出勤途中に寄ったコンビニ店の駐車場で刑事に囲まれ、自宅の捜索を受けた