河北新報 東北のニュース／５事業の委託可否を検討 盛岡のＮＰＯ不適正処理

盛岡市のＮＰＯ法人「いわてＮＰＯセンター」による不祥事が続いたのを受け、センターが受託する岩手県発注の業務委託事業の５件について、県が契約を新年度に更新せずに委託先を再公募する方向も含めて検討することが５日、分かった。県は同法人に対し、不祥事に関する再調査などの報告を１５日までに求めており、報告後に最終的に決める。 検討の対象になっているのは「いわてＮＰＯステップアップ支援」など地域振興部発注の３件と、「ニート対策推進」など環境生活部発注の２件。本年度の委託料は計約３９００万円に上る。 いずれも国の「ふるさと雇用再生特別基金」を活用し、契約は本年度から３年間継続される予定だった。 県はこれまでの点検で、５件の実施状況に問題点は浮上していないものの、県施設「ＮＰＯ活動交流センター」の管理運営で計約４００万円の不適正処理が判明したことを重視。契約の継続先としての妥当性を検討する必要がある