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岡崎乾二郎【国民絵画の創出―菱田春草『落葉』】
高さ156.4センチ、幅364センチ、六曲一双の画面に描かれた光景は、平均的な身長を有する成人の視線より... 高さ156.4センチ、幅364センチ、六曲一双の画面に描かれた光景は、平均的な身長を有する成人の視線よりも低いこの絵の実寸に見合い、人が足元を見下ろすような視点によって描かれているように見える。言い換えれば、通常の視線が無限に延長されて収斂していく消失点も、それが回転してできる水平線も、その上の空間も、この画面からは断ち切られ、ひたすら、ここに展開するのは水平面から地面までの限られた距離(156.4センチ)の世界である。延長を断ち切られ、浅く抑えられた空間、のはずなのにもかかわらず、この絵は描かれて以来ずっと、そう感嘆されてきたように、無限に深まる空間の感覚を与える。それはなぜか。 1909年、この「落葉(らくよう)」と題された屏風絵を第三回文展に出品しようとする間際ぎりぎりになって、菱田春草はこの絵から、すでに描きはじめていた土坡(どは)を消し去る決心をする。土坡とは、地面の表面を示す凹