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第41回 台風下の棋士|いささか私的すぎる取材後記|みんなのミシマガジン
夜は深くなり、雨は激しくなった。 台風6号は勢力を弱めて温帯低気圧に変わりましたと、さっき会社で観... 夜は深くなり、雨は激しくなった。 台風6号は勢力を弱めて温帯低気圧に変わりましたと、さっき会社で観たばかりのニュースは伝えていたはずだが、改札口を抜けると22時の千駄ヶ谷は豪雨の街だった。品川で山手線に乗った時より格段に雨脚が強くなっている。駅前は家路を急ぐ人々ばかりで、これから街へ出ていこうという物好きは私くらいのものだった。 川と化した横断歩道を渡る。向こう岸に着いた時には靴下の中まで水浸しになっていた。横殴りの雨が襲えば、小さな折り畳み傘など形だけの代物だった。決死の覚悟で歩道を進むものの、五叉路を折れて鳩森八幡神社を回り込む頃にはシャツもファイブポケットパンツもズブ濡れになっていた。珍しく早い時間に仕事が終わった夜だ。おとなしく帰宅するのが最善だったか、と少し思った。 闇に包まれた坂を見下ろす。電灯看板には「将棋会館」の4文字が浮かんでいる。守衛に挨拶をして、誰もいない記者会室
2015/08/04 リンク