ＧＭＯ情報：北米のＢｔトウモロコシ、想定外と想定内の報告 (農業と環境 No.128 2010.12)

非Ｂｔ品種の方で純利益が大きいのは、第一に種子価格の差による。Ｂｔ品種は害虫防除手段を種子に組み込んでいるため、殺虫剤散布の必要度は減るが、その分、非Ｂｔ品種より種子価格が２、３割高い。一方、非Ｂｔ品種は殺虫剤散布によって害虫被害を防がなければならないが、Ｂｔ品種の導入によって、地域全体でアワノメイガの発生量が減ったため、周辺の畑でも殺虫剤散布が減り、農薬代を節約することができたのだ。アワノメイガのメス成虫はＢｔと非Ｂｔ品種を区別して産卵できないので、Ｂｔ品種に産卵し孵化（ふか）した幼虫は発育初期に死んでしまう。つまりアワノメイガにとってＢｔ品種は「行き止まりのおとり作物(dead-end trap crop)」となっており、その効果が非Ｂｔ品種にも及んでいた。アワノメイガはトウモロコシのほか、ジャガイモやインゲンマメなども加害するので、これらの作物での被害も減っている可能性があると Hu

[salmo]

遺伝子組換えのリスクって一般に思われているほど高くはない気がする。きちんと文章化まではまだできないけれど。

[blackrook368]

検索で引っ掛からないと思ったらやっぱりブクマしてなかった。

[kh0705]

Bt toxinの環境残留量についての興味深いデータが載っている。しかし，環境中のB. thuringiensis由来のBt toxinと区別がつくのだろうか？

[k-takahashi]

『Ｂｔ品種の導入によって、地域全体でアワノメイガの発生量が減ったため、周辺の畑でも殺虫剤散布が減り、農薬代を節約』　『室内実験でトビケラ類に対してどの程度の濃度でどんな悪影響が出るのか」を調べるべき』

[filinion]

お高い遺伝子組み換えトウモロコシが害虫の発生を防いでくれるため、近所の非組み換えトウモロコシの被害も減少した、と。もう最初から混ぜて撒いたらよくね？

[agrisearch]

Ｂｔ品種導入でアワノメイガの発生量が減ったことによる経済効果

[blackshadow]

『日本でもこの論文を根拠に～その際は論文の中味をよく読んでいないか、意図的にネガティブな情報だけを選んで発信している証拠となるだろう。』

[ohira-y]

Btトウモロコシの存在により、非Btトウモロコシにもメリットが生じている。さて、最適な栽培比率は？