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サイバー攻撃が、現実空間に大被害をもたらしたと疑われる二つの事例
本当にサイバー攻撃だったのか、有名だが、専門家を悩ませる事例が二つある。 冷戦さなかの1980年代はじ... 本当にサイバー攻撃だったのか、有名だが、専門家を悩ませる事例が二つある。 冷戦さなかの1980年代はじめ、フランスのインテリジェンス機関である国土監視局(DST)が、「フェアウェル」という暗号名のスパイを抱えていた。彼の正体はソビエト連邦の国家保安委員会(KGB)の大佐だった。フェアウェルがフランスに渡した文書のコレクションは「フェアウェル文書」と呼ばれたが、フランソワ・ミッテラン仏大統領とロナルド・レーガン米大統領の話し合いにより、米国の中央情報局(CIA)に渡された。 フェアウェル文書はCIAを大混乱に陥れた。それは、ソ連のスパイが米国や西欧の研究機関や工場、政府機関に多数浸透していることを示していたからである。そして、日本を含む西側諸国の最先端技術をソ連が大量に盗み出していることも分かった。 その中に興味深い文書が入っていた。KGBの「ショッピングリスト」、つまり、KGBが欲しがって
2015/08/23 リンク