信濃毎日新聞［信毎web］ 小谷村の山深い集落、友人ら手作りの青空結婚式

長野県北安曇郡小谷村の真木集落で２４日、村民有志による手作りの結婚式があった。十数人が暮らす集落は、自動車が途中までしか行けない林道から、徒歩で尾根二つを越えた山深い場所。そこで新しい家庭を築き始めた井上宗高さん（３８）と妻いづみさん（３１）を祝おうと、友人や親族ら約１００人が集まった。 ２人が暮らすのは、心身の不自由な人らが農業や畜産をして生活を送る「信州共働学舎」。学舎は村内の真木と立屋の２集落にある。宗高さんは、家族と一緒に５歳で奈良県から同村へ。中学を卒業するまで共働学舎で過ごした。２１歳から再び生活を共にし、現在は真木で責任者を務めている。 宗高さんは、同村大網集落に住んで野外活動の教育機関に勤めていたいづみさん＝埼玉県出身＝と同集落の集まりで知り合い、２０１２年１２月に婚姻届を出した。当時、真木で結婚式を挙げたかったが、経済的にも立地的にも難しかっため断念した。だが、そんな