東京新聞:安全登山のために（２） 自分の体 念入りにチェック:低山ハイク:東京情報・遊ぶ(TOKYO Web)

こう言うのは、東京で一番高い雲取山で雲取山荘を営み、小屋番歴５０年になる新井信太郎さんだ。新井さんによると、雲取山に登る登山者の半数以上は中高年で定年後に山歩きを始めた人という。しかし、時として山中で心筋梗塞（こうそく）、脳梗塞などで倒れ死亡あるいは、あやうく命を落としそうになった人もいたという。せっかく登った山で倒れたら残念なだけでなく、救助などで第三者に迷惑をかけてしまう。 どうしたら防げるのか。スポーツドクターで整形外科医の菅栄一さんは「山を始める前には、必ずかかりつけの病院や診療所でメディカルチェックを受けてほしい」とアドバイスする。中高年登山者の山でのトラブルは捻挫（ねんざ）、骨折などのけがを別とするとやはり心臓、脳の循環障害が多いそうだ。調べる項目は病院によって違うが、基本的には心電図、血圧、血糖値、中性脂肪、コレステロールなどである。山歩きをする上で問題がない、という医師の許