初心者のための記号論：はじめに

Semiotics for Beginners -初心者のための記号論- Daniel Chandler (University of Wales) はじめに(Introduction) あなたが本屋に行き、記号論の本は何処かと聞いたら、ぽかんとした表情に出会うことになるだろう（訳者：日本では、社会科学の本をおいてある本屋なら、そのようなことはありません）。もっと悪いことに、記号論とはなにかと聞かれるだろう。その質問は、初心者用の手引書を探しているあなたにとっては、少々厄介なものになる。もし、記号論について多少知っていたとしても、事態は少しも良くならない。というのは書店で使われているような簡単な定義を与えることは難しいからである。もし、そのような状況を経験したことがあるなら、聞かない方が賢明であることに納得するだろう。記号論はどのようにも定義できる。最も短い定義は、記号の研究である。それは

[suna_zu]

記号論は、あるものの‘代わりをする’全てのものの研究である。メディアを（機能と反対に）‘目的’を持つ自立的な実体と断定。メディア化の過程に含まれる変換を認めても、そのような極端な立場をとる必要はない

[yowano]

記号論は、学問上の一分野として余り広く認知されていない。本屋で記号論の本を探すときは、言語の分野から探し始めるのが効率的である（日本では、哲学の書棚にあることが多い）。

[e-domon]

イントロダクションから本書を要約すると、メディアに依存したコンテクストを内部状態とするオートマトン（人間）によるテクストの変換規則としての記号論は、客観的な外部世界の実在を否定するということ。

[fk_2000]

要するにどういうこと？