本業赤字の３セク鉄道、２４年ぶり黒字の理由は : ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）

第３セクター「真岡鉄道」（社長・井田隆一真岡市長）の２０１２年度の経常利益が１１万７０００円となり、１９８８年の開業初年度以来、２４年ぶりの黒字となった。 本業の鉄道事業は赤字が続いているものの、自治体からの受託事業や、東京電力福島第一原発事故の風評被害に対する賠償金約３０１２万円が収益を押し上げた。 鉄道の輸送人員は約１０２万人（前年度比３・４％増）で、運輸収入は２億５３１７万円（同５・７％増）となった。原発事故による風評被害の影響から回復しつつあるものの、事故前に比べると輸送人員は３・４％減、運輸収入は４・４％減となっている。 鉄道事業の営業利益は約１億５０００万円の赤字だったが、ＳＬ運行受託収入や原発賠償金の営業外収益を含めると約３７３万円の赤字にとどまった。鉄道以外では、真岡市から受託しているデマンドタクシー運行事業が、予約受付や配車業務が順調に推移し、約１９１万円の黒字となった。