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『父さんの手紙はぜんぶおぼえた』 タミ・シェム=トヴ著 : 書評 : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
一九四〇年、ナチスがオランダに侵攻すると、一家は離ればなれに隠れ住むことを余儀なくされる。 ユダヤ... 一九四〇年、ナチスがオランダに侵攻すると、一家は離ればなれに隠れ住むことを余儀なくされる。 ユダヤ人だと誰にも知られてはならない、という言いつけを守り、四人きょうだいの末っ子はあちこちの家を転々とする。「リーネケ」といういかにもオランダ人らしい仮の名をつけられて。その少女の実話に基づく物語である。 十歳のリーネケがある医師一家に匿(かくま)われていた際、父親から受け取った九通の手紙が物語の軸になっている。生物学者だった父親の手紙は、小さな絵本のように糸で綴(と)じられ、絵がたくさん描きこまれたもの。実物が印刷されているが、戦争のさなか、地下抵抗運動を介して届けられたということをつい忘れてしまいそうな愛らしさだ。しかし手紙は読んだらすぐ処分しなくてはならなかった。タイトルは、そんな彼女の事情と心情に沿っている。奇跡的に残った手紙は、身を挺(てい)してユダヤ人を守ろうとした人たちがいた証だ。
2012/02/14 リンク